Vénus de Milo
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パリ, フランス
一般公開されています。裏付けとなる出典は下に記しています。
ミロのヴィーナス(フランス語: Vénus de Milo、英語: Venus de Milo)、またはメーロスのアプロディーテー(古希: Ἀφροδίτη τῆς Μήλου)は、ヘレニズム期に制作された古代ギリシアの大理石彫刻である。ギリシア神話の女神アプロディーテー、すなわちローマ神話におけるウェヌスを表した像と考えられている。1820年4月8日にエーゲ海のミロス島で発見され、1821年以来、パリのルーヴル美術館に所蔵・展示されている。
ミロのヴィーナスは、古代ギリシアを代表するヴィーナス像、またはアプロディーテー像として知られる。制作年代は確定していないが、現在では一般に紀元前2世紀の作とみなされる。日本語百科事典類では、紀元前130年から紀元前120年ごろの作とする説明もある。
像はパロス島産の大理石で作られ、実物大を上回る高さをもつ。現在は両腕を欠いているため、本来の姿勢については複数の復元説がある。発見時にはリンゴを持つ大理石製の手がともに見つかっており、このことから、像はパリスの審判に由来する「不和のリンゴ」を持つアプロディーテーとして早くから解釈された。近年の科学的分析も、この手が像の一部であった可能性を支持している。像の近くで発見されたが現在は失われた銘文に基づき、作者はアンティオキアのアレクサンドロスであるとされることがある。ただし、銘文に記された名の復元や、銘文と像との関係には異論もある。
発見後、ミロのヴィーナスはナポレオン戦争後のルーヴル美術館において古代美術コレクションの中核的作品となった。写真、石膏型、青銅複製などの流通により名声を広げ、文学、美術、シュルレアリスム、映画、広告など多様な領域で引用されてきた。一方で、学術的評価は一貫して高かったわけではない。発見当初は古典期ギリシアの傑作とみなされたが、のちにヘレニズム期の作と位置づけられるようになると、古代文献に言及される古典期彫刻やその後代模刻がより重視される傾向も生じた。